
暑い夏と共にどこからともなくブ~ンとやってくるハエ。
キッチンやトイレ、ゴミ箱など場所を選ばず、O-157などの病原菌などを運んでくる厄介な生き物です。
ハエは、体重1g以下ととても軽く、非常に俊敏で4時間近く無補給で飛び回ることができるスタミナ、恐ろしいほどの反射神経を有しているため、とても高スペックな生物としても有名です。
ハエの感覚では、人間はスローモーションで動いているようなものだとの説を聞いたこともあります。
なるほど、素手での撃退は困難なハエですが、知恵やアイテム・トラップを駆使して撃退できる方法を探っていきたいと思います。
ハエ対策!駆除・撃退の方法について
殺虫剤

ハエ退治の定番中の定番です。
ハエを直接狙っても良いですが、部屋全体に撒くのも効果的です。人体に直接的な害はないものですが、やはり食器や食べ物への付着は気になります。
また殺虫剤を浴びたハエがすぐに死ぬことは少なく、しばらくしてから死ぬため死骸が見つからなくて嫌な思いをすることにもなります。
殺虫剤に抵抗がある場合、ファブリーズ、リセッシュなどの布製品消臭除菌スプレーでも退治できるようです。実はこのスプレーとても優秀で、ハエだけでなく、ゴキブリや、なんと蜂にまで効果抜群なのです。
原理としては、布製品消臭除菌スプレーに含まれる界面活性剤という成分が昆虫の気孔を塞いでしまうのです。
昆虫の気孔は油で覆われており、水をはじくような構造になっているのですが、水と油の両方に親和性のある界面活性剤がつくと水を弾けなくなってしまい、息ができなくなってしまうのですね。
ただし、殺虫剤ほどの即効性はなく、弱っていても動き回るので、最終的にトドメを指す必要があるとの報告例もあります。
打撃系
ハエタタキ
もっとも原始的で現実的な退治方法ですね。
ハエ叩きを手にしていざハエを退治しようとすると、さっきまでいたはずのハエがもう見つからないなんてこと多くないですか?
ハエには人間の殺気を察知する力があるらしいのです。なので、ハエを見つけてもまずは心を落ち着けて行動するようにしましょう。
ハエの目は360度見渡すことができるといいます。さらに動体視力は人間の10倍あるそうで人間の動きがスローモーションに見えるのだとか。だから危険を感じるとあれだけすばやく逃げることができるのですね。
ハエ叩きでハエを叩こうとしても普通に逃げられてしまうと思います。
実はハエ叩きにはコツがあります。ハエは主に前方向にしか飛べないため、これから逃げるであろうハエの数センチ前を思いっきりたたくようにしましょう。
こうすると面白いようにヒットしますよ。
電撃殺虫ラケット

簡単に言いますと、ハエタタキに電気感電機能を搭載したものです。
止まっているハエより、飛んでいるハエを叩き落とすことに威力を発揮しそうです。
電池式や充電式などの各種が数百円ぐらいから販売されています。
通電中にネットに触れると、ビリっと軽く痛みを感じるので注意が必要です。
殺虫用具の中では、一番の爽快感を感じるかもです。
誘因捕獲系
ハエトリガミ
子供の頃に田舎の祖父宅で吊られていたのを思い出します。今は100円ショップでも売られているので簡単に手に入れることが出来ます。
ハエ取り紙は単純に天井から吊るしておくだけで簡単ですが、退治するには時間と根気がいります。思うようにハエさんは動いてくれないですからね。
あとハエ取り紙はハエが付くとかなり気持ちが悪い絵ですし、たまに自分の頭に当たったりして超不快な思いをすることもあるので注意が必要です。
ハエトラップ
容器の中をハエの好む匂いの溶液で満たして、ハエを誘引します。
ハエは発酵物や甘い匂いに誘われて外から入ってきます。しかし、ハエの最大の弱点は羽ですので、これらの溶液に羽根が触れてしまうと飛ぶことができなくなり、アルコールが足に付くことで、ツルツルした壁を上がることができず、その場で息絶えてしまうというトラップです。
大型のハエやコバエ専用など各種市販されていますが、ペットボトル等での手作り法もいろいろあるようですので一例を紹介します。
■材料は、めんつゆ・水・台所用洗剤
- ペットボトルもしくはコップを用意します。
- めんつゆ1:水5:キッチン用洗剤数滴の割合で溶液を作ります。
- ペットボトルなどに②を注ぎ、ハエが集っている場所に設置して、1時間ほど放置します。
- あとは回収して捨ててしまえば駆除完了です。

ペットボトルをそのまま使う方法や、横に穴をあける方法など数々の作例を見ますが、私的には、上図のペットボトルの上部を切り取って、逆さにしてはめ込む方法での形状が機能的に良いと思います。
また、ハエを直接見たくないという人は、容器の周りに紙などを巻くと良いでしょう。
撃殺虫器
電撃殺虫器は、接触した虫類に電気ショックを与えて捕虫する、殺虫用の電気設備です。
単相100V・200Vの低圧回路を変圧し、2,000~7,000Vの高圧を発生させることで、
接触した害虫にショックを与えて捕虫します。
薬剤などを使用しないため、空気をクリーンに保ったまま殺虫できる利点があります。
その他
ちょっと変わった方法などの目にしたものを紹介させていただきます。
ドライヤー
ハエにドライヤーの冷風を当てることでハエの動きを封じることができるのだそうです。ハエはもともと強い風が吹くと自分が飛ばされないためにじっと踏ん張る癖があるみたい。
しかし動きを封じただけでは結局退治したことにはならず、この後動けないハエを捕まえる必要があります。
方法としてはガムテープでくっつけるか掃除機で吸い取るのが良いようです。ドライヤーはコンセントの近くじゃないと使えないので捕獲場所は限定されますね。
掃除機も利用するとなると手間がかかってしまい面倒なのが難点です。
部屋の中を暗くする
ハエは暗いところよりも明るいところに行く性質があるのだそうです。
この性質を利用して外が明るい時間をみはからって部屋の中を暗くします。
しかし日中はなかなか部屋の中を完全に暗くすることは難しいため、明け方や夕方のほんのり外が明るい時間帯にやると良いようです。
1箇所だけ窓を全開にしてそれ以外の扉や窓とカーテンを全部閉めます。
この状態でしばらく待つと、ハエは明るいところに飛んでいき、外に出て行くというやり方です。
ハエトリグモ

個人的な趣味が入りますが、ハエトリグモの優秀なハンター能力を利用する方法です
家に住み着いているクモを暖かく見守ってやるだけでOKです。
野外で捕えて、持ち帰って家で放しても良いでしょう。
まあ、嫌われ者昆虫のイメージが強いクモですが、個人的にハエトリグモは結構かわいいイメージなんですよね。
全くの人畜無害で人にかみつくなんてこともありません。
歩行時の瞬発力や跳躍力は非常に優秀で、それらの運動能力を駆使して、ハエを狩る場面を目撃出来たなら感動を覚える事と思います。
ただ、家で殺虫剤やバルサンの使用は控えなければなりませんが…。
まとめ
今回、ハエの駆除を大まかに殺虫剤・打撃系・誘引捕獲系と分類して紹介してみました。
やはり、一番使いやすくて確実なのは殺虫剤でしょうね。
薬剤に抵抗を感じる場合に、打撃系・誘引捕獲系で使い分ける事となります。
打撃系は直接にハエを退治する方法で、誘引捕獲系はなるべくハエに触れずに駆除したい人向きと言えるでしょう。
そのほかにも、ハエの駆除商品は多数のアイテムが存在しますので、
各個人の状況や使いやすさ等を考慮して選んでいただければ良いかと思います。