
蚊に刺されたらかゆいです・・!
すぐには治まらないかゆみなので、とても辛いですし、イライラのもとにもなります。
あんなに小さい虫なのに、なぜあのように腫れて、しかもかゆいのでしょうか。
刺されてしまったらかゆみを抑える、止める方法はいったいどうすればいいのでしょう?
蚊に刺されたらかゆいのはなぜ?原因は?
蚊に刺されるとなぜかゆくなるのでしょう??
蚊は人間の皮膚を刺してからまずは唾液を注入します。この唾液は、人間が痛みを感じなくさせる麻酔成分と、血を吸いやすくするための血が固まらなくなる成分が入っています。蚊はこの唾液を注入してから気づかれないように血を吸い続けます。
そしてこの唾液こそがかゆみの原因となっているのです。注入された唾液にアレルギー反応を起こしてしまうため赤くなってかゆくなるのです。血を吸われてなくても唾液を注入されてしまっていたらかゆくなってしまいます。
この唾液注入は皮膚に着地してから15秒ほどで完了してしまうので(速!)、蚊が止まってすぐに叩かないと注入されてしまいます。

この液体の効果で皮膚の神経が麻痺して、刺されていることに気が付きにくくなると同時に血液が固まらないようになります。
そして蚊は血を吸い終わった後に、この液体も回収して飛び去ります。で、この蚊が注入する液体・・・何回も蚊に刺されているうちに、次第にアレルギー反応を起こすようになります。
アレルギー反応=ヒスタミン成分生成=かゆい
蚊が血を吸う時に注入する液体成分に反応してアレルギーを発症する。これが、刺された後、皮膚が赤くふくれたりかゆみが生じたりする原因になります。
ちなみに、このアレルギー反応が起きると、身体の細胞から「ヒスタミン」という成分が放出されます。このヒスタミンが神経を刺激して、かゆいという感覚が発生します。
何かに対するアレルギーがあると、人間の身体はヒスタミンを生産します。ヒスタミンはタンパク質の一種で、炎症を引き起こし、白血球が外部からの侵入者と戦えるように毛細血管を拡げます。

つまり、虫に噛まれて皮膚が赤く腫れたり、痒くなったりするのは、このヒスタミンのせいなのです。花粉のシーズンに目や鼻が痒くなるのも同様の現象です。
なぜヒスタミンの働きのために私たちが痒みを感じるのかについては、はっきりとしたことは言えません。「皮膚に何か問題あります」という身体からのメッセージなのかもしれません。
脳が体内の異物を掻き出すための手段で、かゆみを感じるよう仕向けているとも言われます。まあそれに関しては、あまり効果は感じられない訳ですけど・・・。
そもそも蚊が血を吸うのはなぜだ?

蚊がメスしか血を吸わないのは、よく知られていると思います。
蚊は普段の主食では、草の汁や花の蜜を吸っています。それが繁殖時期を迎えると、メスは栄養摂取ためにたんぱく質を摂る必要が出てきます。
そこで、摂取先として目をつけられたのが動物の血液って訳です。人間などの血には栄養素が沢山あり、たんぱく質も含まれています。人間を刺す理由は、子孫繁栄の為の不可欠な行為であるようですね。
さて、蚊がどのように吸血するかを説明いたしますと、長く収縮性のある鼻で人間の肌を刺して血を吸うのが特徴です。この鼻は6つの部分に分かれた口から成っています。

かぎ状の上あごとステーキナイフのようにギザギザの2本の上あごで、できるだけ深く噛みつくことで、口の他の部分──上唇と下咽頭──を通りやすくしています。
この2つの部分は、長く中が空洞で柔らかいチューブ状になっていて、虫はこれらを、血管を見つけるために人間の皮膚の中へとねじ込むのです。
血管を発見したら、上唇で血液を吸い上げ、唾液は下咽頭へと送られます。この唾液が抗凝固剤の役目を果たしており、虫が飲むための血液が鼻の中で凝固することはありません。
蚊に刺されたときにかゆみを止める、抑える方法とは?

蚊に刺されるとかゆいですよね。このかゆみをなるべく止めたり、抑える方法を調べました。
蚊に吸われているのを見つけたら全部終わるまで待つ。
蚊は血をお腹いっぱい吸ったあとはかゆみの原因である自分の唾液も再び吸い戻します。
なので、中途半端で叩き潰すと大きく腫れてかゆみが強くなる時があります。
上から叩き潰すと唾液が体内へ流れ込むため、指で弾き飛ばすと、痒みを減らすことができると言われています。
かゆみ止め
やっぱり効果ナンバーワンはこれです。
かゆみ止めの塗り薬には次の2種類あって、用途を知って使い分けるのが重要です。
- 抗ヒスタミン剤が主成分のもの
抗ヒスタミン剤はかゆみを止める成分です。刺された直後の即時型反応のかゆみに対して効果的です。
- ステロイド剤が入っているもの
ステロイドは炎症を止める効果があります。刺されたからしばらくしてからの遅延型反応のかゆみを抑えるのに効果があります。
遅延型反応のかゆみは子供に多いため、ステロイド剤と聞くと塗るのに抵抗を感じるかもしれません。
しかし、幼児期の遅延型反応は、赤く腫れ上がったりと重症化することがあるので、しっかりと炎症を抑えて、短期間で直してしまうことの方が体のためになります。躊躇せず一気に直してしまいましょう。
刺された場所を温める

刺されて腫れている場所を50℃くらいの熱さで温めてやるとかゆみが止まります。これはなんかの論文に書いてある方法で、熱を与えると血流が減るらしいです。
水で濡らしたタオルを軽く絞ってレンジで1分くらいチンする。タオルを当てると「熱い!!」ってなる程度でいいと思います。
5秒~10秒くらい何度か当てるとかゆみが消えるそうです。もしくは50℃のお湯をかけます(*火傷はしないように)
お風呂くらいの適温だと逆に血行がよくなってかゆくなるので注意しましょう!蚊に刺されてすぐじゃなくてもある程度効果はあるそうです。
冷やす

出来れば蚊に刺されてすぐに冷やしてやる方が効果的です。
アレルギー反応による炎症でかゆくなるので、冷やすことで炎症反応が抑えられるのです。
それに加えて、人間の脳はかゆみより冷たさを感じる方が強いので、かゆみをごまかすことができます。
市販の汗拭きようのウェットティッシュなどは、拭いた場所がスーッとして冷やす効果が高いので、おすすめです!
ミネラル液を塗る
飲料用のミネラル液を刺されたところに塗るとかゆみを抑えることができます。
これは刺されてすぐに塗った方が効果的ですが、しばらくしてからでもある程度はかゆみが抑えられるようです。
ミネラル液は傷に効いたりとなかなか昔から使われており、ミネラル液を塗ったあとに絆創膏で保護するとさらによいです。
セロハンテープを貼る
蚊に刺された場所にセロハンテープを貼るとかゆみが止まるみたいです。
いろんな説があるようですが、空気に触れないようになるのが良いとか。
炎症の関係を抑えることができるとか言われています。
水で洗う
蚊に刺された部分を水洗いします。こうすることで、かゆみの原因となる蚊の唾液を少しでも洗い流すことが目的です。
注意したいのは洗う時は、刺された部分をこすらないことです。こすってしまうと蚊の唾液を、皮膚の中に揉みこんでしまうことになり、
逆にかゆみが広がってしまうので、刺された場所は、そうっとしておきましょう。
アルコール消毒
アルコール消毒といっても、殺菌が目的ではなく、これも蚊に刺された場所を冷やしてアレルギー反応を弱めることが目的です。
アルコールが入っている、ウェットティッシュなどでも構いません。こまめに冷やして、アレルギー反応が収まるのを待ちましょう。
最後はじっと我慢!
とにかく大切なのは、絶対に掻かないことです。掻いてしまうと皮膚に入り込んだ蚊の唾液を広い範囲に広げることになり、かゆみが激しくなってしまいます。
応急処置をしたあとは、掻かないようにひたすら我慢してください。かゆくなったら冷やして、じっと我慢です!
まとめ
蚊に刺されるとかゆくなりますが、これは蚊の唾液に含まれる成分のためで、それによる麻酔効果と血液凝固防止効果を得るためのものであります。
結果として人間側でアレルギー反応を起こしてしまいかゆくなるわけですが、蚊の側としてはかゆくさせるつもりは無いのかもしれませんね。
刺されてしまった場合は、やはりかゆみ止め薬が一番効果的でしょう。出来れば、かゆみを我慢して治るまで放置の方が体に優しいのかもしれませんね。
ちなみに、蚊はだいたい2mgぐらいの血を吸うと満腹になるそうです。私的にはかゆくさえならなければ、それぐらいは吸わせてやっても良いのですがね。
そうもいかないので、今後も蚊との攻防戦は続きます・・!