【蚊対策】庭・玄関それぞれ効果的な対策法!意外とシンプルな方法で対策できるよ

夏の虫と言えばカブト虫やクワガタが人気者の代表ですが、対しては厄介者の代表であるでしょう。

そんなに緑の多くない街中にも生息していて、秋頃まで活動していたりしますが、稀に冬の屋内でも見かけるような…?

人間の生活圏に神出鬼没に現れるイメージの蚊でありますが、それにはいろいろと理由があるようなのです。

今回、玄関や蚊の対策から生態についても掘り下げて検証したく思います。

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そもそも蚊はどこから来るんだ?

蚊は普通の昆虫のように林や田んぼなどにも大量に発生しますが、都市部でも人間の生活様式に大きく関わって繁殖しています。

近くに緑の環境が無くても、家の庭やベランダでも繁殖しています。夏場で条件が良いと2週間程で卵から成虫に成長しますので1シーズンで4~5回の世代交代を行なうこともあります。

ベランダに放置された容器の中や鉢植えの受け皿部分などに雨水が溜まり、その中にボウフラが大量繁殖している可能性が充分にあり得るわけです。

そうなると、まさにベランダで蚊が継続的に発生し続けているわけですね。

家の周りから蚊を根絶したいと考えるなら、成虫の駆除より、幼虫の発生する水場を排除するコトが重要であるでしょう。

 

庭やベランダでの蚊の発生対策!

屋外の水たまりを無くす

庭に落ちているジュースのキャップに溜まっている水。このようなわずかな水にもメスの蚊は産卵します。少しでも水が溜まりそうなものは極力排除するか水を交換するなりしましょう。

ボウフラは約2週間で蚊に成長します。少なくとも2週間毎に実行するべきでしょう。

普段使いしている植木鉢の受け皿など、どうしてもこまめに水を捨てるのが大変な場合は、銅を入れておくとボウフラ対策になるようです。

 

ハーブや蚊が嫌いな植物を植えよう

蚊対策には、ハーブが有効といわれます。

特に蚊に効果的と言われるハーブは、

  • レモングラス
  • ペパーミント
  • ゼラニウム
  • 大葉
  • バジル
  • ローズマリー
  • レモン
  • ユーカリ
  • 蚊嫌草

などが挙げられます。これらは昆虫忌癖作用の成分を含んでいるといわれます。

ハーブの葉に普通に蚊が止まっているのを目にするとも聞きますが、その場合はハーブの成分が蚊を弱らせ、人への探知機能を鈍らせるそうです。

虫の嫌がる成分が人間にはリラックス効果をもたらすので一石二鳥です。

 

蚊取り線香を使う

蚊の行動範囲は20メートルほどですが、蚊取り線香の効果がある範囲は2-3メートル(大体6~8畳くらいの広さ)、時間は7時間くらいです(メーカーにより違います)。

置くポイントは風上です。

ただ、屋外だと風の方向は一定ではないので、だいたい数メートルおきに置くと良いでしょう。

余談ですが、煙で蚊を退治していると思っている方も多いかと思いますが、実は「ピレスロイド」という目に見えない成分が蚊取り線香から出ていて、それで蚊をやっつけているのです。

オーソドックスですが、蚊取り線香が特に効果を実感できるとの意見が多いようです。

ちなみに日本の蚊取り線香は海外でも絶賛される高品質だそうです。

 

天敵を利用する

庭に池がある場合などはどうしてもボウフラの大量発生ポイントになります。そのため、ボウフラを食べてくれるメダカやフナを飼うのはかなり効果的です。また、トンボやクモを放つと成虫を捕らえて食べてくれます。

ただ、天敵の虫を放つ方法は蚊取り線香や薬剤系との併用はできません。効果のほども実感できにくいレベルであるとおもわれます。

天敵の放虫は自然な状態にこだわる人向けであるでしょう。

 

 

【蚊の侵入を防ぐ】蚊の侵入防止策

蚊は人にくっついて、玄関から侵入してくることが多いので、出入りにも注意が必要です。玄関を開けると、近くにいた蚊が風に押されて入ってくることもあります。

玄関の外で頭や体についた蚊を払って、急いで中に入ることで、少しは侵入する蚊の数を減らすことができます。

また、窓ガラスや網戸をしっかり閉めたつもりでいたのが、少し、本当に少し隙間があったとしたら、そこから蚊は入ってきます。きちっと閉めたかどうか気をつけたほうがいいです。

それと換気扇、フイルターのついていない換気扇、この箇所も気をつけましょう。蚊は少しでも隙間があれば侵入してきます。

玄関やベランダなど蚊が入ってきそうなところに、蚊取り線香やハーブを設置する事で高い侵入防止効果も得られるでしょう。

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日本で代表的な3種類の蚊について

アカイエカチカイエカヒトスジシマカが現在日本で代表的とされている3種類の蚊です。

蚊が何処でも何時でも見かけるように思う原因に、どうも3種類の生態の違いが関わっているようなのです。

以下に各々の特徴を紹介いたします。

アカイエカはイエカ属に分類される蚊であり、日本でよく見かける蚊の一種です。体長約5.5ミリ、赤褐色のアカイエカの生息地は北海道から九州までほぼ国内全域に渡ります。

イエカ(家蚊)という名称どおり家に侵入するのが非常に上手な蚊であり、蚊対策で窓をしっかり閉めたつもりでも隙間を突いて侵入してきます。

就寝時に電気を消すと、耳元から「プーン」という耳障りな羽音が聞こえてくる・・・という経験された方は非常に多いと思いますが、これもアカイエカが原因の可能性が高いでしょう。

日没から明け方にかけて活発的に吸血を行い、その対象は人だけではなく犬やニワトリなどにも及びます。アカイエカは家周辺のドブや下水溝の汚水が溜まった場所を主要発生源としています。

 

チカイエカは前述のアカイエカと近縁の種に属する蚊であり、体長は約5.5ミリで見た目もアカイエカと非常に似ています。チカイエカの大きな特徴は「1回目は吸血を行わなくても産卵をすることが可能」ということです。

このように吸血を行わずに卵を産むことができることを「無吸血産卵性」と言います。チカイエカは産卵に血を必要としないため、人や動物が少ない場所でも容易に子孫を残すことが可能です。

ただし、無吸血での産卵は前述のように1回目の産卵までであり、2回目以降は他の蚊と同じように吸血を必要とします。

チカイエカの主な生息地ですが本州、四国、九州となっています。また、チカイエカが好む場所は地下鉄や商業施設といった建物内になっており、都市部で見かけることが多いのが特徴です。

そのため、会社のオフィス、ショッピングセンターなどで蚊に刺された時はチカイエカの仕業の可能性が高いでしょう。

チカイエカの吸血が活発になる時間帯ですが主に夜間が中心となっており、都市部での被害が多いようにビルの排水溝、浄化槽、地下水槽などを主な発生源としています。

 

ヒトスジシマカは体長が約4.5ミリ、黒色の縞模様が大きな特徴の蚊です。あまり聞いたことがないという方も多いと思いますが、日本では通称「ヤブ蚊」と呼ばれている蚊がこのヒトスジシマカとなります。

2014年に70年ぶりとなるデング熱の国内感染が発生しましたが、その原因となったのがこのヒトスジシマカです。ヒトスジシマカの主な生息地は東北の宮城県あたりから九州地方までとなっており、本州では頻繁に見かけることができます。

また、発生場所としてはヤブ蚊と呼ばれているように草が生え茂っている藪、公園などが中心であり、家に侵入してくることもあります。アカイエカ、チカイエカと異なる点は、吸血を行う時間帯が昼間から夕方メインということです。

もちろん朝方も注意しておく必要があり、周囲が暗くなる夜間でも灯りが照らされている場所では積極的に吸血を行います。雨水が溜まりやすいエリアや古タイヤを発生源としているのも特徴です。

この様に3種の蚊の活動時期や活動時間が違う事で、昼夜問わず年中発生しているように思ってしまうのでしょう。特にチカイエカは暖かい室内では冬でも活動できるそうです。

 

 

蚊の一生

実際に蚊の成長速度や繁殖力はどれぐらいかを紹介いたします。

蚊の成虫が卵を産み付けてから約2日~5日ほどで幼虫が生まれます。この幼虫は一般的にボウフラと呼ばれています。卵から孵化したボウフラは普段水面で生活していることがほとんどです。

これは蚊の成虫が池、下水溝、浄化槽、水田、沼、ため池など「水がある場所」に卵を産み付けるためです。種類によっては水が綺麗な場所に卵を産み付けるのが好きな蚊もいれば、汚い水を好む蚊もいます。

蚊が水辺に卵を産む理由は、水の中にボウフラが成長するのに必要な落ち葉や小さな生物などの栄養源が豊富にあるためです。これらを餌にしたボウフラは4回の脱皮を繰り返しながら、約7日~10日でオニボウフラと呼ばれるサナギに成長します。

さらに約2日~3日でオニボウフラから成虫へとなります。このように蚊の幼虫は孵化してから成虫になるまでは基本的に水の中で生活しており、さらに成虫になるまでの期間も非常に短いのが特徴です。

蚊の成虫の寿命は種類や時期にもよりますが、一般的に約1ヶ月~6ヶ月といわれています。成虫は一回で100~150個ほどの数の卵を3~4回産卵します。

 

 

まとめ

 

  • 家の庭やベランダから蚊を根絶するには放置されている水たまりを無くすことが重要
  • なおかつ、蚊取り線香ハーブ市販の防虫グッズなどの対策を重ねることで、高い効果を得られる

ただ、一度の対策で油断せず継続的に行うことも重要です。

蚊は一日に1Kmほど移動することもあるとの研究結果が報告されています。

なので、他から飛んできた成虫が自宅の庭で卵を産むと2週間ほどで孵化してしまいます。

そうなると悲しいかな元の状態に戻ってしまうとなりかねません。

やはり、蚊は人間にとって上位ランクの厄介者であるようです。

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