カマキリの種類!ヒメカマキリ・ウスバカマキリなど色んな種類の特徴について

カマキリ科の種類っていったいどれくらいあるんだろう?

世界のカマキリって言うと約2000種前後だというね。もっともカミキリムシなんかと同じで個体変異がたくさんあるから、研究者によってこれより多くの種類を主張する者もあれば、ぐっと絞り込む者もいる。

ボクにもよくわからないね。日本のカマキリだってどれだけ知ってる?

個体変異を考えて一番狭く考える説では珍しいハナカマキリ科を加えて7から9種類だっていわれる。カマキリって広く世界に分布してて、日本固有種って言うのがあんまりいない。

その地域の気候や環境に合わせて個体変異があるけれど、名前だけで見たことないものも合わせると14種類くらいかな。それでもよく見かけるものって多くて4.5種類だろうね。世界だと凄いね。2000種類だって…目が泳ぐね。

ここでは比較的珍しいものをふくめて7種類見てみよう。

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 カマキリ科

 

オオカマキリ

 

分布: 北海道、本州、四国、九州

体長は70mm~95mm

日本では最もポピュラーな種

8月から11月にフツーに見られる種類。

普通だけに写真で見ると本当の大きさがわからず、似ている種類と区別がつきにくいね。

学名はChinese Mantidでその名の通り、中国にも多く分布している。

カエルとかトカゲとか結構でかいものも餌にするよ。開けた原っぱのような場所より、木の上から葉っぱの茂みによく見ることがあるね。庭木とかね。

 

 

チョウセンカマキリ

分布:本州、四国、九州、沖縄

体長は65mm~85mm

ちょっと寒いところは苦手

成虫の活動時期も8月から11月とオオカマキリと重なり、形も似ている。ちょっと細身ですが、あらゆる日本の昆虫の食物連鎖の上位に位置する。

緑色や茶色の体色で捕まえて少しだけ大きいオオカマキリとの違いは外見の大きさの違いを見慣れている人やひっくり返してしげしげと見られない人には見わけが付きにくいね。80mmのオオカマキリと80mmのチョウセンカマキリの違いはひっくり返さないとわかんない。そういう意味でオオカマキリより少し見つけにくいかなあ

 

 

ハラビロカマキリ

分布:東南アジア

本州、四国、九州、沖縄

体長は45mm~70mm

文字通りお腹が太い明るい緑とあんま見ないけど茶色いのもいる。多種との区別はつきやすく、掴まなくても翅の横左右についているクリーム色の斑紋や腕の基部に見える黄色の棘で簡単に見分けられる。気持ち悪いけど、カマキリに寄生するハリガネムシってやつ。

あれがよく見つかるのはこの種類が他の種類より多いような気がするね。

 

ウスバカマキリ

 

分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄

体長は45mm~65mm

体色は明るい緑色から淡褐色。分布は広いのに僕もあんまり見たことない。前脚の基部に特徴的な黒斑や黒斑の真ん中が写真のように白く抜けている模様がある。まだ子供の頃に犬を連れて泳ぎに行った河原の草原でよく見かけたんだけど図鑑で見るまでは黒斑の模様の奴は違う種類だと位思っていたね。見つけるのが難しくなったよ。今ではね。

コカマキリ

 

分布:台湾から日本では本州・四国・九州 

体長は40mm~65mm

ちょっと小ぶりのシェイプされた体つき。茶褐色の濃淡に個体差があるが、変わらないのが前脚(鎌の部分の内側に鮮やかな黒と白の縞模様がある。よく目にする種類だけど、僕はこいつが好き。

 

 

 

ヒナカマキリ

 

 

 

分布: 本州・四国・九州・沖縄

 

体長は12mm~18mm

一見幼虫。関東の方では珍しいかもし

れない。ボクが済んでる田舎では裏山に上って日陰で落ち葉が積もっている場所に行けばちくちょく目にする。翅は極端に短いけれど、これで成虫だね。肉食は変わらない。アリとか小さい昆虫を捕食している。

 

ハナカマキリ科

 

ヒメカマキリ

 

この派手な奴の仲間だって!信じられる?

分布: 本州・四国・九州から以南

対馬、屋久島、奄美大島

体長は25mm~36mm

日本ではサツマノヒメカマキリを個体変異として扱うと唯一のハナカミキリ科になる。

といってもぜんぜん華やかさがないんだよね。学術的には色彩はその他の特徴のように扱われない。でも、ハナカマキリの特質である枯葉や枯木の枝や華麗な花への擬態のように捕食のための擬態ではないけれど、危険に遭遇すると死んだふりをする。特に大型のカマキリに遭遇した時死んだように動かなくなって危険を脱するんだと。

 

 

 

 

サツマノヒメカマキリって独立した種とはみられてない?

ヒメカマキリのところでちらっと名前が出たけど、ハナカマキリ科でこの子を入れると日本には2種類いることになる。

この子は学説的には個体変異ではないかとの分類をされていているけれど、写真では見たことがある。YouTubeにも紹介されてた。でも、そのどれもボクにはヒナカマキリに見えるもの、ただのヒメカマキリに見えるものばかりで、よくわかりません。

中にはお尻をあげて何かに擬態しているようなものもありましたが、幼虫時は擬態するものもあり、(例えばハラビロカマキリの幼虫)はっきりしません。

この動画を見て皆どれがどれだかわかる?

https://www.youtube.com/watch?v=LkHgCO1qJro

サツマノヒメカマキリということだけど、動画の中に出てくる特徴コメントは死んだふりの擬態まですべてヒメカマキリにも当てはまる。上翅の表の斜めの線もあるようで、分類する必要があるのかボクにはわかりません。

 

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現認されている日本種最大のカマキリは?

オキナワオオカマキリ 

『うぅーわっ……デっカ!!!!』

  • 分布:奄美群島から八重山諸島にかけて
  • 体長はオス、メスともに10センチを超える。

文字通り日本最大だけれど、ラテン語の Tenoderaの後ろにはsp.がついてる。つまりこれは未確認種、未記載種であり、学名としては認められていない。

確認されていて一般によく見ることができる大型種のオオカマキリはTenodera aridifolia って名前であと後ろにStollって発見者の名前がついてる。

このオキナワオオカマキリは確かに存在するのだけれど、記録があまり揃っていないらしい。卵嚢(卵を包む弾力のある殻)の形もオオカマキリによく似ているらしい。

植物でもそうだけど、オキナワとかアマミとかつくと内地のものより大きいね。同じ種でも大きく育つ環境があるみたいだね。

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南の方ではレア種や謎の交配種が見られる

他にも、記録が少なかったり、交配種と疑われるようなものとかいくつかいる。そのほとんどが小笠原諸島とか、八重山諸島、とか南の方が多いね。

その中で学名が付いているものはナンヨウカマキリ学名の要件である最低の個体数はあるのだろうけど、数が極端に少ない。売られていたりするものは極めて怪しいね。

ムナビロカマキリは交配種っぽいね。外見はオオカマキリ、体の各部分はチョウセンカマキリ。卵嚢はチョウセンカマキリそっくりで両方の特徴を持っているんだって。

大きく育ったチョウセンカマキリって見方もできるよね。未確認種にもなってないから。

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まとめ

虫の世界や動物の世界では珍種って言うのが話題になるけれど、珍しいてことと、安定した種として認められることとは違ってくる。

おんなじ牛から交配を重ねて全く違う主として認められるには膨大な時間が必要だし、人工的に作り出すものは時間は短いけど、そこにヒトが意図する目的がある。「自然」とは異なるテクニックが生み出すものだよね。

姿形の奇異や既知のものとのわずかな違いを発見することはワクワクするものだけど、足元にいるオオカマキリに子供が小さな鎌を振り上げて威嚇するのはわかるけど、なんでお尻をあげるのか?大きくなっても同じ行動をとる種類のカマキリと目的が違うのか?とかね、そっちのほうが楽しいんだよボクは。

この動画には5種類の確定されたカマキリの種が登場します。言いあてられる?

https://www.youtube.com/watch?v=Yck3PwPIHGM

この中のサツマヒメカマキリはボクにはヒメカマキリに見えるんだけどね。

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